お役立ち情報

1)エンドトキシンとは
2)クリプトスポリジウムとは

エンドトキシンとは

エンドトキシンはグラム陰性菌の細胞壁表層に存在するリポ多糖体で、溶菌(菌の死)によって細胞から遊離します。グラム陰性菌の種類に関係なく、発熱、血管内皮細胞障害、毛細管透過亢進などの毒作用を示します。エンドトキシンが血液中に進入すると悪寒、発熱、低血圧、傾眠傾向が現れます。エンドトキシンは親水基と疎水基の両方を分子内にもつ物質で水溶液中では種々の会合体を形成しています。分子量は会合体やミセルの形により異なりますが、通常数十万程度と言われています。巨大なミセルを形成するものは107〜108Da※1程度に及ぶことが多いようです。
分子量の大きなエンドトキシンは分画分子量数万程度の限外ろ過膜(UF膜)の活性層によって、また小さな分子量のものは膜の支持層で吸着されて除去されます。
※1Da:エンドトキシンの分子量の単位

クリプトスポリジウムとは

Q1)どんな生物?
 クリプトスポリジウムは宿主の組織細胞の内部に寄生したままでその一生を過ごす寄生性の原生動物(原虫)である。クリプトスポリジウムは宿主の体外ではオーシストとして存在する(図1)オーシストの内部にはC字型に湾曲した4個の細長い虫体(スポロゾイド)が入っており、このスポロゾイドが宿主への感染本体である。無色でほぼ平滑な厚いオーシスト壁で内部が保護されている。そのために消毒剤に強い耐性があり、不活化されにくい。

小型:4.5〜5.4×4.2〜5.0μm
大型:6.6〜7.9×5.3〜6.5μm

クリプト.gif
図1.クリプトスポリジウムオーシストの形態

Q2) なぜ対策が必要なのか?
 平成8年7月は大阪府堺市で病原性大腸菌O−157が猛威を奮い、日本中の注目を集めたことは記憶に新しい。ところが、これと同じ時期に日本の水道史に残る前代未聞の事件が発生していたことを知る人は少ない。発生場所は埼玉県越生町、人口12000人のこの町で8800人を超える人が腹痛を訴え激しい下痢に見舞われた。原因は家畜の腸内で普通に生育している微生物「寄生虫原虫クリプトスポリジウム」であり、越生町の簡易水道を感染源とし同水道利用者の90%を発症させた。現在日本の水道関係者から最も恐れられ、対策を急がれている。水中の本原虫の検出には莫大な水量の処理と熟練した専門技術者が必要である。そのため現実には本原虫による感染の確定診断や水中のオーシストの検査が可能な機関は極めて少なく、本原虫による水環境の汚染問題、水処理における除去性などの基礎的な情報もわが国では現在のところ殆ど皆無である。

  参考文献
   水情報、16(3) ,pp.8−11,1996
    「水系感染原因微生物としてのクリプトスポリジウム」


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